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日本で『有機』緑茶を選ぶ必要がない3つの理由

2021年7月6日

近年、アメリカなどを中心に日本でも意識され始めた『オーガニック』。健康ブームの高まりから、農薬を使用していないものを意識的に選ぶことは確かに自然な流れかもしれません。お茶も例外ではなく『有機緑茶』や『有機抹茶』として販売される量が増えてきています。しかし、はたして日本で有機栽培されたお茶は選ぶべきなのでしょうか。また優れているのでしょうか。

結論から言えば個人的には「NO」です。

 

有機栽培とは

JASマーク
Source:https://www.sangyo.net/

有機栽培は、化学肥料や農薬を使用せず、2年以上経過した健康な土で栽培が行われたものです。またそれだけでなく、茶葉などの生産過程に関する国の基準をクリアする必要があるのです。

つまり日本で『有機〇〇』と謳い文句で使っている商品は、すべて国による検査に合格したものなのです。

ただ、現実的に農作物に農薬などが使用されてきたのは1960年代からです。つまり有機栽培の概念はまったく新しいものではなく、約60年前の栽培方法に戻した方法と言えるでしょう。

 

有機緑茶を選ぶ必要がない理由

では私達が普段飲んだり楽しむ緑茶や抹茶も有機栽培されたものが良いのでしょうか。

私個人的には「有機栽培されていない、非有機栽培のもので十分」です。これにはいくつか理由があります。

 

①日本の緑茶の残留農薬は少ない

日本では農薬の使用や残留農薬の基準を定めた『農薬取締法』や『食品衛生法』などがあります。これらの法律で定められた基準というのは世界的に見ても(アメリカやEUと比べてみても)かなり厳しいものです。つまりそもそも日本の非有機栽培は世界と比べると農薬等が少ないのです。

特に茶葉に関して、残留農薬の割合は世界的に最も低い基準と言え、その値は茶葉1kgあたり約1mgと言われています。『有機〇〇』の基準が日本より甘かったり、そもそも基準が明確ではない国で作られている『有機緑茶』と比較すると、『日本の非有機栽培の緑茶』のほうが農薬が少なかったりするのです。

 

②品質が安定しない

これは有機栽培をしているほぼすべての農作物に言えることですが、有機栽培は品質が安定しにくいものです。農薬などを使わないことで害虫や思わぬ気象変化の影響を受けやすくなり、収穫できなかったり味が劣ったりするのです。

お茶も例外ではありません。もちろん農家の方はそうならないように努力されていますが、非有機栽培に比べれば品質は保証されにくいのです。1年前に収穫されたものと今年のものの違いはもちろん、同じ時期に同じ農家で収穫されたものでも品質にブレが発生するのです。

③希少でかなり高い

最後に、希少価値が高すぎることです。

日本の有機茶園農家はまだ多くありません。また、収穫した茶葉を加工する製茶所では、通常複数の農家から仕入れた茶葉をブレンドして製茶します。そのため、有機栽培された茶葉だけを製茶すること自体が手間がかかる事なのです。

これらの理由から日本の有機緑茶や有機抹茶は非常に価格が高く、あまり流通していません。これを探す時間と購入する金額を考えれば、まだそれほどの価値はないのではないかと思います。

 

注意するべきは海外製のお茶

一方で、中国やインドなど日本以外の国で生産・製造された緑茶や紅茶、抹茶などを購入する場合は、オーガニックを購入することをお勧めします。

日本に輸入される時点である程度の基準はクリアしていますが、それでも日本製のお茶に比べれば残留農薬が多いことがあります。実際、中国の緑茶やインドの紅茶は、ときどき高レベルの農薬が含まれていることがニュースになることがあります。

ただし、いくら農薬を使っていないオーガニックなお茶であっても、空気中の有害物質は考慮されていないことを覚えておきましょう。とくに発展途上国では工場から排出される煙に多くの有害物質が含まれます。この粒子が舞う土地で育てられたお茶は、少なからず鉛などの有害物質を含んでしまいますのでご注意ください。

出典・参考:http://www.green-tea-guide.com/organic-or-non-organic-matcha.html

Filed Under: 雑学・コラム

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プロフィール

玉緑茶や釜炒り茶の産地である佐賀県嬉野市で生まれ育ち、故郷を離れて自分の「お茶好き」に気づく。以降「日本茶検定1級」などの資格を趣味で取得し、お茶が好きになる人が増えてくれることを目指して本サイトを運営中。

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