栃木県の北東部に位置する大田原市の黒羽茶(くろばねちゃ)。山間地ならではの非常にまろやかなお茶です。
産地
大田原市は松尾芭蕉「奥の細道」で、松尾芭蕉とその弟子が最も滞在した土地として記録されています。市内には「黒羽芭蕉の館」があり松尾芭蕉に関する様々な文献が所蔵されています。もしかしたらこの地方のお茶を好んで飲んでいたかもしれませんね。
歴史
この土地で作られる黒羽茶の歴史は江戸時代までさかのぼります。現在の日本に存在する茶畑の中でも、かなり北の方に位置しており、当時は最北に近い環境だったのではないかとまで言われています。新茶の時期も遅く、5月下旬ごろです。
東京に近いことからも、一時期は大きなお茶の産地だったのですが、現在では製茶工場は須藤製茶工場の1軒のみ。最ブランド化や若手農家の育成が急がれているお茶です。
茶葉
涼しい山岳地帯で育てられたお茶のため、比較的味や香りが濃いのが特徴です。飲んでみるとまろやかさが強いお茶になっています。
また品種は「やぶきた」が中心です。
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