世界中で愛されている紅茶ですが、一口に紅茶と言っても茶葉や生産地によって味わいや香りが違います。とてもたくさんの種類があるので、その時の気分やお食事に合わせて選ぶとより紅茶の良さを活かすことができます。
また、同じ茶葉でもいれ方を買えると味や香りに違いが生まれます。ホットとアイスでは飲んだ時の印象もガラリと変わりますし、レモンやミルクを入れたり甘みを足すなどアレンジも自在です。
その時にあった紅茶を選ぶためには、それぞれの茶葉の特徴を知っておくことが大切です。ここでは、茶葉の種類や特徴についてご紹介します。
おいしい紅茶をいれるゴールデンルール
紅茶にはゴールデンルールという正しいいれ方があります。いれ方を間違えると紅茶の豊かな香りや味わいを引き出すことができません。紅茶の正しいいれ方は難しくはないので、ポイントをしっかりと押さえておいしい紅茶をいれることができるようになりましょう。
紅茶をいれる時の注意点
鉄のポットは使わない
紅茶をいれる時には陶磁器のポットやガラス製のティーサーバーを使用します。鉄製のポットは使わないようにしましょう。紅茶に含まれるタンニンは鉄に反応しやすいため紅茶の香りを損ない、いれた紅茶が黒っぽくなってしまいます。
軟水を使用する
紅茶はその豊かな香りを楽しむものなので軟水を使用します。ミネラル分が豊富な硬水を使うと香りや味わいを損なってしまいます。日本の水道水は軟水です。
空気を含んだ新鮮な水をよく沸騰させる
お湯を注いだ時にジャンピングと言って、ポットの中で茶葉が舞い上がり対流しながら時間をかけて沈むことで茶葉の持ち味を溶け出させることができます。ジャンピングをさせるためには空気を含んだ新鮮な水を100度まで沸かして使うことが大切です。ペットボトルのお水や溜めていたお水は空気が抜けているので水道水を使うのがおすすめです。
茶葉の量はカップ一杯当たりティースプーン1杯
茶葉の量は茶葉の形や質によっても異なりますが、カップ一杯当たりの目安としてはブロークンタイプなら2〜2.5g 、リーフタイプなら2.5 〜3gです。
蒸らし時間は3分ぐらい(目で確認)
おいしい紅茶は蒸らし時間が重要です。長すぎても短すぎても味と風味を損ないます。お湯を注いだ時にジャンピングした茶葉が全て沈んだころがベストタイミングです。約3分くらいです。
白いカップを使う
紅茶は香りと味わいだけでなく、その美しい色味も楽しむことができます。そのため紅茶の色味がわかりやすい内側の白いカップを使うのがおすすめです。
紅茶の種類と特徴
紅茶に使われる茶葉は世界各地で栽培されていて、茶葉の名前には産地名が使われています。特に有名なのが世界三大紅茶と言われているダージリン(インド)、ウバ(スリランカ)、キーマン(中国)です。
ダージリン(インド)
日本でも聞き馴染みのある茶葉です。紅茶のシャンパンという別名があるほど、芳醇な香りと透き通った赤みのある茶色が美しいのが特徴です。
爽やかな味わいで、ストレートで飲むのがおすすめです。
入れる時には、お湯の温度は沸騰する直前にして、長めに蒸らすとよりその香りと美しい色をきれいに出すことができます。
ウバ(スリランカ)
バラのような優雅な花の香りで、オレンジがかった濃い赤色が特徴です。
香りが豊かで水色が美しいので、香りと色を楽しみながらストレートで飲むのも良いですが、渋みが強いため濃いめのミルクティーにもよく合います。
キーマン(中国)
生産量が少なく希少な茶葉です。
上級品は入手すること自体が難しいですが、蘭のような甘い花の香りがして、渋みは弱く、マイルドな口当たりが特徴です。ストレートで飲むのがおすすめです。
一般に流通しているのは2番摘み以降の茶葉を収穫後数ヶ月から1年熟成させた茶葉です。発行度数が高くスモーキーな香りが特徴です。
黄色味がかったオレンジ色で渋みは少なく味にクセはありませんが、香りが特徴的なので好みの分かれる茶葉です。
アッサム(インド)
茶葉の中でも特にコクのあり濃厚な味わいで、芳醇な香りと濃い赤褐色の色味が特徴です。
ミルクティーで飲むのが向いています。インドのチャイに使われているのもこの茶葉です。
キャンディ(スリランカ)
渋みやクセがなくスッキリとしているのでアレンジしやすいのが特徴です。
アイスティーやフレーバーティーなどブレンドとして使用されることの多い茶葉です。
ディンブラ(スリランカ)
優しい柔らかな香りと爽やかなクセのない味わいの紅茶です。
ストレートでもアイスでも美味しく飲むことができます。爽やかな味わいなのでレモンティーにもおすすめです。
最後に
紅茶の茶葉はとてもたくさんの種類があるので、特徴を知っていくともっと色々な茶葉を試してみたくなっていきます。気分やお食事に合わせて最適な一杯を選んでみてくださいね。