お茶といえば日本茶、麦茶、ウーロン茶、紅茶などが一般的によく知られて飲まれていますが、世の中には多くのお茶があります。お茶は飲み物の中でも身体に良くカロリーも低いことから、健康志向の方に愛されている飲み物でもあります。
そんなお茶の中でも「竹茶」というお茶があります。
今回はその竹茶について効能や飲み方を紹介していきます。
竹茶とは
竹茶はその名の通り竹の葉を利用したお茶です。竹の葉つまり笹を使っているので笹茶あるいは竹葉茶と呼ばれることもあります。
竹と日本人との関わりの歴史は古く、縄文時代から竹を素材とした道具を日本人は使っていたと言われています。
ご存知のように、竹は加工性の高い素材として古くからかごやかばんなど用途にあわせて使われてきました。
また、伝統的な日本家屋にはいたる所に竹が使われていますね。
竹が日本の至るところに分布しており有用性も高いことから、竹は生活に欠かせないものであった時代もあったわけです。
これらのものははすべて生活の中で使う物としてですが、その竹の葉をお茶として飲むこともできるんです。
竹には殺菌・虫除け・防腐効果があることは古くから知られており、例えば昔はおにぎりを竹の皮で包んだり、竹を水筒に用いたりなどしていました。
時代劇などテレビでその絵を見たことのある人も少なくないはずです。あれは竹に殺菌・虫除け・防腐効果があるからだと言われています。
またその竹のエキスを使った竹酢液も有名です。竹酢液は切り傷、虫さされ、湿疹、肌あれなどの皮膚トラブルに対してその効果があると言われています。
このように様々な場所で活躍する有用性を持ち、摂取しても良い竹の葉を使ったのが竹茶です。
竹の葉を使ったお茶というと「青臭く、葉っぱの味がするのでは?」というイメージを持たれるかもしれませんが、薄味で芳ばしい香りのするさわやかなお茶です。
飲みやすく比較的ごくごく飲むことができます。
竹茶の効果、効能
竹の葉には食物繊維、高等植物の木化に関与する高分子のフェノール性化合物であるリグニン(木質素)のほかビタミンA,B1,B2,B6,B12,C,E,Kなどをはじめとする各種ビタミン、カルシウム、ミネラルの多数の成分が含まれてると言われています。
そんな竹の葉を使った竹茶の効果、効能を以下に紹介します。
1,血液をサラサラに、血流の改善
竹茶は殺菌作用や解毒作用を持っており、肝臓における解毒機能を促進させることで血液をサラサラにする効果が期待できます。
またミネラルが血流改善効果や血液流動性向上効果を持っています。
血液の流れが良くなると血が体内をよく巡るようになり栄養素を運搬し、老廃物を回収してくれるので高血圧の予防になりますよ。
2,便秘予防
竹の葉に含まれている食物繊維は腸の調子を整えてくれます。
また高分子のフェノール性化合物であるリグニン(木質素)は腸を刺激して排便を促す作用があります。
こうした成分により便秘の予防や改善が期待できるのです。
3,デトックスでむくみや冷え性の改善
竹の葉には利尿作用もあります。
加えてこれまで書いてきたように、竹の葉には解毒作用もあることで体内に溜まった老廃物や毒素が尿として排出されます。
こうしたデトックス効果により身体のむくみや冷え性の改善が期待できます。
また、体内に老廃物や有害物質が溜まると尿毒症などが起こるのでこうした疾患の予防にも。
他にも
他にも竹の葉を使った竹茶には様々な効能があると言われており、上記にあげた以外にも癌細胞を抑制させる効果、不眠症などの精神不安に対する精神安定効果、解熱などの効果もあると言われています。
またノンカフェインなので、カフェインの摂取を控えている人や妊娠中の人、就寝前も安心して飲むことができます。
こうした効果・効能に加えて副作用もほとんどないと言われているのが竹茶の良いところです。
ただし竹がイネ科の植物のため、イネアレルギーを持っている人は念のため飲むことを控えることをおすすめします。
竹茶の作り方と飲み方
竹茶はネットなどで販売されているものを購入することもできますが、ご家庭で作ることもできます。
竹茶を作ってみたいという方はなるべくきれいな竹の葉を用意してください。
農薬などに触れてない自然なものが良いでしょう。
竹の葉を用意したらきれいに水で洗ってください。念のたわしやタオルなどでこすり洗いするとより安心です。
洗い終わったら水気を良く拭いて、1〜2cm四方にカットします。
その葉を1週間〜10日ほど天日干しすれば竹茶の茶葉になります。
時間をかけずに作る場合は天日干しせずにフライパンを使い弱火でじっくり炒って作ることもできます。
竹茶を淹れる場合は乾燥させた茶葉を水1Lに対して5~10gを入れて、火にかけ沸騰させます。
その後、お湯が沸騰してきたら弱火で1~2分ほど煮込んでください。
煮込む時間によってお茶の濃さを調整できます。急須で淹れて飲むこともできます。
あまり一般的には知られていない竹茶ですが、是非一度試してみてください。