緑茶を飲もうと思ったら、たくさんのホコリが浮いている経験はありますか?
「美味しいお茶をせっかく飲もうと思ったのに」
「ちゃんと湯呑を洗ってよ」
と思って少し飲む気がなくなってしまいますよね。
しかし、実はこれはホコリでも汚れでもないのです。
ではこれは何なのでしょうか?
ホコリの正体は茶葉の産毛だった
実はお茶の液面に浮いているホコリは、お茶の若い葉っぱについている産毛(うぶげ)なのです。
この産毛は専門用語で「毛茸(もうじ)」と呼ばれます。
この産毛はお茶に限らず多くの植物に生えてきます。
植物によって長いものから短く硬いものまで様々なものがありますが、基本的に若葉にしか生えてきません。
なぜ毛茸(もうじ)が生えるのか
ではなぜ若葉に、産毛である毛茸(もうじ)が生えてくるのでしょうか?
毛茸には以下のような役割があります。
- 強い光から葉っぱを守る影になってくれる
- 強い風で飛ばされた葉っぱの水分をキャッチしてくれる
- 害虫が嫌がる成分を出して、葉っぱを守ってくれる
つまり、毛茸はまだ未熟な若葉を守ってくれていたのです。
そして葉っぱが大きくなって成熟してくると、毛茸はその役割を終え、なくなっていきます。
まとめ
お茶に浮いているホコリは、お茶の若葉にしか生えてこない産毛です。
つまり、「ホコリが浮く」ということはその茶葉が若い「新鮮な葉っぱを使っている」証拠になるのです。
訪問先やお店で緑茶を飲むときに、あなたの周りの人が
「あっ!ホコリが浮いている」
と気づいたら
「これは新鮮なお茶なんだよ」
と教えてあげてください。
今までよりお茶が美味しく感じられ、よりお茶が好きになってくれたら幸いです。