夏の暑い日に飲みたくなるお茶といえばやはり「麦茶」。手頃な価格で手に入れ安く、味も香ばしく飽きずに飲めるので誰もが好きな王道的なお茶のひとつとも言えるでしょう。
実はその麦茶あまり知られてないですがたくさんの効能があり、近年さらに注目度があがっているそうです。
今回はその麦茶の効能や、ちょっとしたひと手間で変わるおいしい淹れ方などを紹介していきます。
メリットたくさん麦茶の効能
熱中症を予防
暑い日に麦茶を飲むのはくせがなくてゴクゴク飲めるからだけだと考えている人も多いかもしれませんが、実はそこには熱中症を予防できるというメリットに基づいたものでもあるんです。
まず麦茶の原料の大麦には、身体を冷やす効果があると言われています。また汗をかくと失われるナトリウムやカリウムと言ったミネラルも麦茶には豊富に含まれています。さらにカリウムには利尿作用があり、おしっこをすることで一緒に体の熱を体外に排出することができます。
このように豊富なミネラルを水分と一緒に摂取できるので、麦茶は熱中症の予防に効果的なのです。
血液をサラサラに、血流の改善
麦茶に含まれるミネラルと香ばしい匂いの成分であるアルキルピラジンが血流改善効果や血液流動性向上効果を持っており、血液をサラサラにしてくれます。
血液がサラサラになると筋肉への血流量が増えることで持久性運動能力の向上も期待できると言われており、あの箱根駅伝で有名な東洋大学陸上部も日常的に麦茶を飲むようにしてるほどだそうです。それだけの効能が期待できるということですね。
また血がドロドロになることで起こる脳梗塞の予防にも効果が期待できると言われています。
生活習慣病の予防効果
麦茶には抗酸化作用があり、活性酸素を抑制してくれる働きをもっています。活性酸素とはがんや脳卒中、動脈硬化、心筋梗塞など、さまざまな病気をもたらす要因となっています。麦茶を飲むことでその活性酸素を抑えることができるのです。
美肌効果
また抗酸化作用にはシミ・そばかすの原因となるメラニンの形成も抑えてくれたり、コラーゲンを強化したりする働きがあるので美肌効果も期待できると言われています。
ノンカフェイン
これは知っている人も多いと思いますが麦茶はノンカフェインです。そのため妊婦さんや子どもも安心して飲むことができます。
胃の粘膜を保護
カフェインが含まれていないのでそもそも胃にやさしく、さらに胃の粘膜を保護・修復してくれるという効果もみられるそうです。
ここまで麦茶の効能やメリットを紹介してきました。以外と知らなかったことも多かったのではないかと思います。これだけの効能があり、加えてカロリーも0なのでダイエット中でも安心してたくさん飲むことができます。
麦茶の副作用
飲むことでメリットがたくさんある麦茶ですが飲み過ぎることで副作用が起こることもあります。
身体のむくみ
飲みやすいからといってあまりに飲みすぎると、身体のむくみが出てしまいます。たくさん飲んでも1日2リットルまでが適量と言われています。身体に良いからといって飲みすぎないようにしてください。
冷え性
メリットと効能の方でも書きましたが麦茶には身体を冷やす効果があります。これにより過剰に飲み過ぎると冷え性になってしまいます。
また麦茶は暑い日に飲むことも多く、冷蔵庫で冷やしておいてさらに氷を入れるという人も少なくないと思います。これも冷え性の原因になります。
身体を冷やすと代謝や血行も悪くなってしまうので、できれば常温で飲むことをおすすめします。とはいえ暑い日は冷めたい麦茶を飲みたいという人も多いと思うので、冷やし過ぎそして冷やした麦茶を飲みすぎるのは注意しましょう。
麦茶をおいしく飲む方法
麦茶を飲むとき麦茶パックを使って麦茶を淹れる人が多いと思います。そこでもちょっとしたことを気にするだけでおいしく麦茶を飲むことができます。
煮出す場合
煮出すといっても麦茶は煮出し過ぎると苦くなったり、雑味が出てしまったりします。そこで水を火にかけるときに麦茶パックを入れて煮るのではなく、沸騰したあとに火を止めてから麦茶パックを入れてください。そうするとことで苦味や雑味が出過ぎずに麦茶を飲むことができます。
水出しの場合
水出しの場合もひと手間加えることでよりおいしく麦茶を飲むことができます。こちらはNHKの「あさイチ」で紹介されていた方法です。
まず決まった量の3分の1の量の”お湯”に麦茶パックを入れて10分待ちます。コーヒーや紅茶を淹れるときに豆や茶葉を蒸らすのと同じです。
10分後に決められた量の残りの3分の2の”水”を注ぎます。そしてメーカーが設定している抽出時間通りに待ってから麦茶パックを取り出します。
これで苦味や雑味がなく、適度においしく味の出た麦茶が完成です。
麦茶の特徴はやはり飲みやすさなので苦味や雑味が敵です。適度な濃さで飲めるように注意しましょう。
麦茶と他のお茶の違い
「麦茶」と「はとむぎ茶」
麦茶と同じものだと良く勘違いされるものにはとむぎ茶がありますが、この2つは違うものです。麦茶は麦の中でも主に「六条大麦」という麦を利用しており、「ハトムギ」を原料とするはとむぎ茶とは異なります。どちらも同じイネ科ですが、ハトムギはとうもろこしに近い種別になります。
色合いも麦茶に比べるとはとむぎ茶は薄く透き通っていて、味は米のような香ばしさがあります。
またはと麦の特徴として漢方薬のヨクイニンの原材料でもあることがあげられます。ヨクイニンには肌
を整える美肌効果があると言われています。一方でミネラルが豊富なのが麦茶の特徴です。
「麦茶」と「烏龍茶」の違い
麦茶と並んで一般的に良く飲むお茶として烏龍茶があると思います。その烏龍茶と麦茶の違いとして大きく挙げられるのが味はもちろんですが、効能です。
烏龍茶はポリフェノールが多く含まれており、脂肪の吸収を抑えたり、分解を促進したりしてくれます。脂っこいものを食べたときにおすすめなのが烏龍茶ですね。一方で麦茶のようにミネラルは含まれていません。
ということでやはり夏の暑い日にはやはりミネラル豊富な麦茶ですね。