最近ハトムギを用いた化粧水が女性の間で話題になりました。その高い美容効果に今、注目が集まっています。また近年の研究によって、ハトムギにはさまざまな有用作用があることがわかってきました。
今回は、このハトムギから作られる「ハトムギ茶」について詳しく書いていきたいと思います。
ハトムギとは
まずはじめに、ハトムギとは、イネ科ジュズダマ属の穀物です。
トウモロコシに近く、麦ではありません。
ハトムギの実の外側の硬い殻をつぶすと、白い実がでてきます。この白い実は「ヨクイニン」と呼ばれ、古くから生薬として親しまれてきており、我が国日本では古来よりイボの治療に用いられてきました。
中国では、古代宮廷料理の代表食で、世界三大美女と言われた楊貴妃が愛食していたとも言われています。
古くから、美容に有用として用いられてきたこのハトムギを、殻ごと煎ったものがハトムギ茶です。
玄米茶に近い風味で、香ばしく、甘みがあって飲みやすいお茶です。
ハトムギ茶の効果
ハトムギ茶は美容に良い効能があるほかにも、体に良い効能がたくさんあります。
ハトムギを食べるときは、シリアルや雑穀米に入っているような殻が脱穀された白い実の状態であることが多いと思いますが、白い実の外側の皮や殻にも、たくさんの有効成分が含まれていることが近年の研究でわかってきました。
ハトムギ茶は外側の殻や皮ごと煎って作られるため、それらの有効成分も摂取できます。
ハトムギ茶を飲むことで得られる効果・効能について紹介していきたいと思います。
美肌効果
代表的なのが、美肌効果です。
ハトムギの実がもととなる「ヨクイニン」が、肌の老廃物の排出を促して、ターオーバーの乱れを整えてくれます。ターンオーバーを正常化することにより、皮膚にできたイボも古い角質とともに押し出してくれるため、イボにも効果があります。
また、炎症を抑える働きもあり、肌荒れやにきび・アトピーにも効果があるほか、メラニン色素の増殖を抑制する効果もあるので、シミを予防してくれます。 抗酸化作用もあるので、アンチエイジングにも効果があるといえます。
免疫力アップ
ヨクイニンが、からだのなかのさまざまな免疫細胞に働きかけて、活性化してくれます。
がん予防、抗腫瘍効果
ハトムギに含まれるコイクセラノイドとよばれる成分が、がんなどの腫瘍を予防、抑制する効果を発揮するといわれており、中国ではすでにハトムギから作った抗がん剤ががん治療に使われています。
浮腫の改善
ハトムギには、体内の水分代謝を促して、尿を出やすくする作用(利尿作用)があり、余分な水分や毒素を排出してくれるので、浮腫の改善にも効果があります。
生理痛の緩和
子宮収縮を抑制する作用があり、月経時の生理痛を和らげてくれます。
便秘改善
ハトムギには水溶性の食物繊維が豊富に含まれており、便秘を改善する効果が期待できまふ。
どれもこれも女性に嬉しい効果ばかりですね。いつまでも若々しく、健康で長生きするために、是非、日々の飲み物にハトムギ茶を取り入れたいところです。
ハトムギ茶と麦茶の違い
冒頭で述べたように、ハトムギは麦ではないためそもそも麦茶とは原材料が異なります。
とはいえ、同じイネ科の植物の実を焙煎して作るので、両方とも同じように香ばしい味です。
どちらも健康効果が得られますが、美容を目的とされる方にはハトムギ茶をオススメします。
ハトムギ茶を飲んでみよう
ここまで読むと、たくさんの健康効果のあるハトムギ茶にだんだんと興味が湧いてきたのではないでしょうか。
ハトムギ茶の美味しい飲み方を紹介しましょう。
やかんで沸かす場合
水1リットルに対し茶葉をおおさじ2杯、ティーパックの場合は1パック
やかんに入れ、弱火で5分ほど煮だします
急須・ポットでいれる場合
お湯を準備し、急須やポットに茶葉大さじ1〜2杯またはティーパック1つを入れ、お湯を注いで5分程度蒸らします。
いずれも、沸かしたり湯を入れる前に、フライパンで少し煎るとより香ばしい味が楽しめます。
また、スーパーなどでは、水出しのティーパックも売っており、より簡単に作ることもできます。
おわりに
香ばしい風味とすっきりとした口あたりは、食事との相性もバツグンです!
健康・美容効果の高いハトムギ茶を、日々の飲茶に用いられてはいかがでしょうか。