コンビニやスーパーでも気軽に買えるお茶で麦茶、烏龍茶、緑茶と並び多くの人に親しまれているジャスミン茶。
華やかな香りとすっきりとした味わいで特に女性に人気があります。
この記事ではそのジャスミン茶について、効能や副作用、おいしい淹れ方などを紹介していきます。
ジャスミン茶とは?
ジャスミン茶は中国で生まれたお茶で、中国茶の一種です。
中国では茉莉花茶(モーリーファーチャ)と呼ばれます。
一般的なジャスミン茶は、緑茶にジャスミンの花の香りを付け加えたものです。
緑茶の代わりに烏龍茶、プーアル茶を使ってジャスミンの香りを付けたものもあります。
このように花の香りを茶葉に吸着させたお茶は「花茶(ホアチャ)」と呼ばれ、ジャスミン茶は花の香りが芳醇なうえ、茶葉の風味も壊さないことから花茶の中でも最も人気のあるお茶のひとつです。
原料であるジャスミンはアジアで多く生産されおり、お茶以外にも香水やアロマオイルなどにも利用されるほど香りだけでも人気があります。
茶葉を球状に成形したり、ドライフラワーを包み込ませたりなど工芸茶としても親しまれています。
工芸茶はお湯を注ぐことで茶葉が開き、茶葉や花の形が変化していく様子を楽しむことができます。
またあまり知られていませんがジャスミン茶は、ジャスミンの花の種類などによっていくつかの種類に分かれています。日本ではひとくくりにされていますが主なものは以下6種類です。
香片(こうへん)
烏龍茶をベースにしたジャスミン茶で、台湾などでよく飲まれています。
渋みが少なく、やわらかな香りが特徴です。
茉莉銀毫(もうりぎんごう)
福建省の緑茶を使っています。
花の香りをつける作業を6回繰り返して、最後に花を加えます。
手間をかけた製法で上品さと甘さが人気のジャスミン茶です。
茉莉砕茶(まつりさいちゃ)
通常の倍以上の手間と時間をかけて作られるジャスミン茶です。
四季折々のジャスミンの香りを吸着させた希少なお茶です。
高級なジャスミン茶としても有名です。
茉莉繍球(まつりじゅうだま)
茶葉を玉のように成形したジャスミン茶です。
お湯の中へ入れると大きく花開いていき、見た目にも楽しい工芸茶です。
濃厚な味と香りが特徴で「ジャスミンボール」とも呼ばれています。
茉莉白毫(まつりびゃくごう)
白茶の最高級品である白毫銀針に香りを吸着させたジャスミン茶です。
生産量がごくわずかなため希少価値の高いジャスミン茶です。
真珠花茶(しんじゅはなちゃ)
緑茶の新芽を小さく丸く成形しており、形が真珠に似ていることからその名前がついたジャスミン茶です。
お湯の中で茶葉が開いていくのを、目で楽しむことができます。
高級なジャスミン茶としても知られています。
ジャスミン茶の効能
ジャスミン茶は中国では古くから薬代わりに愛飲されてきたほどです。
一般的には緑茶をベースにしているので、「緑茶の効能」と「ジャスミンの香り成分の効能」の両方を得ることができます。
脂肪燃焼、ダイエット効果
ジャスミン茶に含まれているカフェインには、脂肪を分解する酵素であるリパーゼを活発にさせる作用があり、血行を促進させる働きもあります。
脂肪をエネルギーに変換しながら代謝を上げてくれるので、脂肪燃焼に効果的です。
さらにタンニンは脂肪が体内で吸収されるのを抑制したり、脂肪の燃焼を助ける働きがあります。
また、ジャスミンの香り成分であるベンゼルアセテートにも脂肪燃焼を促進する作用があります。
ジャスミン茶は脂っこいものを食べたときに口の中をさっぱりさせてくれるだけでなく、脂肪燃焼効果がしっかりあるので中華料理などとの相性が良いんです。
リラックス効果
香り成分ベンデルアセテートにはリラックス効果もあります。
古くからジャスミン茶の香りはアロマテラピーなどでも使用されており、ストレスを感じた時や、気持ちが不安定になった時などにジャスミンの香りをかぐと気持ちを落ち着かせることができます。
また緑茶の成分のテアニンにもリラックス効果があり、ストレスを軽減してくれます。
美肌効果
ジャスミン茶にはビタミンCやビタミンE、ミネラルなどが豊富に含まれており、これらは美肌効果に役立つ成分だと言われています。
さらにビタミンCとビタミンEは一緒に摂ることによって相乗効果が得ることができるのです。
この2つを同時に摂取できるのもジャスミン茶の良いところですね。
生活習慣病及び口臭予防
ジャスミン茶に使われる緑茶のカテキンは抗菌・抗ウイルス作用を持っています。
そのため風邪や生活習慣病の予防を期待することができます。
また口内にある菌も殺菌してくれるので口臭予防に役立ちます。
以上4つの主な効能をあげましたが、ジャスミン茶には他にもむくみ予防、二日酔い対策、集中力アップなどの効能もあると言われています。
ジャスミン茶の副作用
ジャスミン茶にはそこまで気をつけるべき副作用がないのも良いところです。
ただし、ジャスミン茶にはカフェインが含まれています。
妊娠中の方は母体や胎児にも影響があるので控えるようにしてください。
またカフェインは摂取しすぎるとカフェイン中毒になり頭痛、吐き気、めまいを引き起こすことがあります。
カフェインの含有量はコーヒーなどに比べると少ないので、そこまで心配することはありませんが飲み過ぎには注意しましょう。
1日1リットル以内に抑えておくと良いでしょう。
ジャスミン茶のおいしい飲み方
ジャスミン茶をカップ一杯入れるときは茶葉3gくらいが適量です。
沸騰させたお湯で煮出すのではなく、80℃のお湯を200mlほどでお茶を出していましょう。
蒸らし時間は30秒~1分ほどで、ジャスミン茶は4煎ほど楽しめます。
1煎目以降は蒸らし時間を長めにすると良いでしょう。
茶葉の量や蒸らし時間はお好みで調節してみてください。
お湯の温度が高いほど香りは強くなります。
ミルクやレモンと砂糖を入れても意外とおいしく飲むことができます。是非試してみてください。
さいごに
以上、ジャスミン茶について詳しく紹介してきました。
ペットボトルや紙パックなどでも一般的になっているジャスミン茶ですが茶葉を購入して、本格的なジャスミン茶を味わってみるのも良いですよ。
芳醇な香りにきっと癒やされるはずです。