紅茶は世界中で最も多く飲まれている飲み物です。
ヨーロッパではアフタヌーンティーとして、お菓子や軽食と紅茶を楽しむというのが一般的です。香りの良いおいしい紅茶はティータイムをおしゃれに演出してくれます。
とくに最近は日本でも海外の有名ブランドの紅茶を楽しめるようになりました。
一方で日本にも歴史のある美味しい紅茶ブランドがあります。
紅茶はとても種類が多く、どれがおいしい紅茶なのか、ブランドによって違いはあるのかなど疑問に思うことも多いでしょう。
ここでは、人気の高い紅茶のブランドや代表商品についてご紹介します。
世界の紅茶のブランドと代表商品
まずは世界のブランドについてです。
海外の紅茶のブランドはとても多くあります。その中でも人気が高く有名な紅茶のブランドについてご紹介します。
トワイニング(Twinings)
トワイニングは、1706年、イギリスでトーマス・トワイニングによって設立された紅茶とコーヒーのブランドです。
300年以上の歴史を持ち、1837年にはヴィクトリア女王によって紅茶では初めてとなる英国王室御用達の称号を付与されました。
日本への輸出が開始されたのは1906年で、現在では世界中の約100か国で販売されています。
様々な種類の紅茶を扱うトワイニングの中で代表商品は「アールグレイ」です。
アールグレイは世界で初めて意図的に作られたフレーバーティーで、ベルガモットで香り付けされているので、さわやかな柑橘系の香りがします。アールグレイは多くのブランドから販売されていますが、トワイニングがアールグレイの元祖とも言われています。
フォートナム&メイソン(Fortnum&Mason)
フォートナム&メイソンは、イギリスでウィリアム・フォートナムとヒュー・メイソンの2人によって設立された食料品店が始まりです。
多くの種類の紅茶を取り扱っていて、世界では紅茶のブランドとして有名ですが、実は総合百貨店として紅茶以外にも様々なものを取り扱っている会社です。
ブルーの高級感あるパッケージはとても上品で美しく、プレゼントとしても高い人気があります。
フォートナム&メイソンの代表商品はアッサムティー「ブレックファスト」です。
インド北部のブラマプトラ渓谷で収穫されたアッサムの茶葉を使用しており、ゴールデンチップが多く含まれているのでコクのあるしっかりとした味が特徴です。ミルクティーで飲むのもおすすめですよ。
マリアージュフレール(Mariage Frères)
マリアージュフレールは、フランスを代表する老舗の紅茶ブランドです。
1854年にアンリ・マリアージュとエドワール・マリアージュによって創業されました。パリで最も古い紅茶の輸入業者としても知られています。
マリアージュフレールは、取り扱う茶葉の種類が多いところが魅力です。定番の茶葉はもちろん、ミャンマーやタイなどの茶葉もありますし、ブレンドティーやフレーバーティーの種類も多く、様々な紅茶を楽しむことができます。
マリアージュフレールの代表商品は「マルコポーロ」です。
中国やチベットの花やフルーツを使って香りづけされたフレーバーティーで、華やかで甘い香りが特徴的です。
いつもの紅茶に飽きてしまった時や、ちょっと気分を変えたいときにおすすめです。
とても飲みやすく後味もすっきりとしているので、プレゼントとしても人気があります。
日本の紅茶のブランドと代表商品
紅茶は海外メーカーの物が多そうなイメージがありますが、日本にも多くの紅茶のブランドがあります。
次は日本の紅茶ブランドを紹介していきます。
ルピシア(LUPICIA)
ルピシアは、1994年創業の紅茶ブランドのレシピエと、2000年創業の東洋のお茶専門店緑碧茶園を統合して、2005年に世界のお茶専門店として設立されました。
店舗は全国でも100店以上あり、イオンモールなどの複合施設などに出店されています。
世界中の茶葉を扱っていて、取り扱う種類は年間400種類以上と言われています。フルーツや花を使ったフレーバーティーが有名です。甘い香りのするものやスッキリとした味わいのものまでとても種類が多くあります。
もちろんシンプルに紅茶の味が楽しめるノンフレーバーのクラッシックティーの種類も豊富です。
ルピシアの代表商品は「白桃烏龍極品」です。
とても多くのフレーバーティーがあり、新商品も次々と登場するルピシアで定番の人気商品です。烏龍茶がベースになっているフレーバーティーはとても珍しく、みずみずしくて甘い桃の香りが特徴です。
気軽に入れることのできるティーバックもあります。また、白桃烏龍極品以外にも白桃煎茶、白桃ジャスミン、デカフェ白桃など様々な種類があるので、好みに合わせて選ぶことができます。
神戸紅茶
1924年に創業した紅茶ブランドです。1961年には、日本で初めてティーバッグ自動包装機を導入しました。
紅茶に対するこだわりも高く、茶葉鑑定士によって世界各地から厳選された茶葉を仕入れ、日本の水に合うようにブレンドして作られています。
神戸紅茶の代表商品は「イングリッシュブレックファスト」です。
濃厚で深い茶葉の香りと味が特徴でミルクティーにして飲むのがおすすめです。
カレルチャペック(KAREL CAPEK)
カレルチャペックは、1987年に山田詩子さんによって創業されました。ブランド名であるカレルチャペックは、チェコの作家にちなんで名付けられたそうです。
カレルチャペックと言えば、パッケージに描かれた温もりのあるデザインが魅力的ですが、このデザインは山田詩子さんが描いているそうです。
カレルチャペックの定番商品は「アッサムCTC」です。
茶葉本来の甘みと旨みを十分に感じることができるので、紅茶好きの方におすすめです。しっかりとした味があるのでミルクティーで飲むこともできます。
終わりに
同じ種類の茶葉でもブランドによって風味が違いますし、それぞれのこだわりのブレンドの仕方やフレーバーなどがあるので、気分やお食事に合わせて好みの紅茶を探してみるのも楽しいですね。