日頃飲んでいる緑茶、一見すると色は緑のため実際に買うときに区別がつきにくいことってありませんか?
色は緑色でも、味や風味、有効成分の含有量が違います。
また作られる工程や茶葉を取る部位や時期の違いによって名前が決めています。
その意味を知るとより美味しくお茶を楽しむ秘訣です。
今回は緑茶の種類に関してわかりやすく解説します。
玉露
お茶の中でも新芽が出始めたすぐに、日光を約3週間(20日程)遮断し新芽を育てた後、茶葉で煎茶と同じ工程で作られたのが玉露になります。
茶葉の日光を遮断することで、お茶の味の一つである渋みのもとになるカテキンの量が少ないのが特徴です。
渋みが少ないためお茶の香りや旨味を感じることができます。
価格は高めで、安いものでも100gで1000円以上はします。
香りや旨味を意識したいなら60℃と言ったちょっと低めの温度で淹れるのがポイントで、玉露の良さを最大限に引き立てることができます。
カフェイン含有量は高めなので、眠気覚ましやリフレッシュでお茶を飲みたい人は玉露が適しています。
煎茶
お茶を日光が照る露地栽培で育て、新芽を使用するのは紅茶他のお茶と同じです。
しかし、お茶を作る工程で蒸す工程を入り、お茶が持っている酵素の働きを遮断するのが煎茶の特徴です。
酵素の働きを遮断する工程があってこそ鮮やかな緑色となります。
価格は、手頃で100g 700円~です。
カフェインの含有量は玉露に比べて少ないものの、カテキンの含有量煎茶が緑茶の中で一番多いのが特徴です。
カテキンは風邪予防や抗酸化作用が強く、毎日摂取することで美容や健康効果が期待できます。
健康意識でカテキンを簡単に摂取したい場合は、煎茶がおすすめです。
番茶
お茶がその年の新芽が出て何番目の茶葉かという意味です。
一番茶、二番茶、三番茶以降があります。一番茶、二番茶で番号が浅いほどカフェインやカテキンが多めですが、番号が大きい三番茶以降になるにつれて含有量が減るため、お茶本来のガツンとした味わいから、さっぱりとした味になるのが特徴です。
一番茶や二番茶は、煎茶と同じ価格ぐらいで販売され、三番茶以降は300円台でも手頃に購入ができます。
その代わり、テアニン(アミノ酸)を他のお茶に比べて多く含まれているため、甘みをお茶に求める人はおすすめです。
茎茶
茎茶はお茶の新芽を摘み取る際に取られる、新芽の茎や茶葉の柄の部位だけを集めたお茶になります。
作られる工程は煎茶と同じ工程で部位が違います。
葉と違って茎茶はビタミンCやテアニンが豊富なのが特徴です。
これは葉に比べて日光が当たりにくい部位のため、カフェインやカテキンが少ないのが特徴になります。
価格は、玉露や煎茶の摘み取り時の茎でできたお茶は『かりがね』として珍重されるため価格は煎茶や玉露並、それでなければ300円程で購入ができるお茶です。
お茶の甘さや香りを好む人には、茎茶を選ぶと手頃で楽しむことができます。
抹茶
玉露同様にお茶の木を20日以上日光から遮断し、その生の葉を蒸して揉まずに乾燥させた茶葉を細かく粉状にしたものが日本古来の抹茶になります。
茶道で使用される抹茶の中でも色が特に濃いものが濃茶、薄いものを薄茶と呼ばれています。
最近は工業用の商品も販売されているため、濃茶、薄茶と言った名義の商品を購入するのが大切な点です。
見分け方は茶道で使用する抹茶の場合は、20gで1500円と高値で工業用の商品は500g単位で販売しています。
玉露と製造方法が似ているますが、茶葉をそのままお湯に溶かして飲むのでテアニンが一番摂取できるのが特徴です。
そのため、脳の副交感神経系を活発化させるためリラックス効果が特に得たい人はおすすめのお茶です。